オ、
オ、
オシャ~~~~~~~~~(オシャレの意)
いや、アニメSPY×FAMILYのOPなんですけどね。
すっごいおしゃれでポップでかわいいんですよ~~~~~
「SPY×FAMILY」は集英社「少年ジャンプ+」にて連載している遠藤達哉先生の漫画です。
古橋一浩監督のもとアニメ化していて、アニメ版もとても素晴らしいクオリティなんです。
そして何度も言っちゃいますが、このOPもすごくいい出来なのですよ。
OPに使われている曲はOfficial髭男dism「ミックスナッツ」。
リズムよく、そしてアーニャの好物であるピーナッツにちなんだ歌詞もとても素敵です。
アニメが始まりこのOPを見る瞬間、娯楽に飢えた私はもう本当にわっくわくですよ。
ということで、アニメ映像を中心にものすごく自分勝手に解釈していきたいと思います!
基本的にはアニメの内容を前提に考察・解釈していきますので、ぜひ漫画やアニメを一度見てみてくださいね。
以下、歌詞はOfficial髭男dism「ミックスナッツ」より引用しています。
1. スパイ「黄昏」
イントロカッケーーーーー!!!!!
映像は、まさに古き良きアメコミ風スパイ漫画。
今にもスパイ黄昏のかっこいい物語が描かれそうだが、そこから絵柄が変わり、ロイド、アーニャ、ヨルの三人が並ぶかわいい配色の映像となる。
ここ、実は第一話の流れとおなじなのだ。
つまりこれは作品紹介。
かっこいいスパイ漫画が始まるかと思いきや、始まるのはハートフルドタバタコメディ『SPY×FAMILY』なのである。
2. アーニャの成長
袋に詰められたナッツのような世間では
誰もがそれぞれ出会った誰かと寄り添い合ってるそこに紛れ込んだ僕らはピーナッツみたいに
木の実のフリしながら 微笑み浮かべる
歌詞、天才か?
ここの歌詞では、世間一般の「普通」の人々と普通に見えて「普通じゃない」フォージャー家を、スーパーなどで見かけるミックスナッツの袋にかけているのだ。
ミックスナッツの中身はアーモンドやクルミなど多くは木の実で構成されているが、実はアーニャの好きなピーナッツ、木の実ではない。
ピーナッツはマメ科の植物で、木の上のほうで育つ木の実とは違い、地面の下で育つ。
木の実のように見えて、実は違うのだ。
つまり、
世間一般の「普通」の人々(木の実)の中で、「普通」のフリをしたフォージャー家(ピーナッツ)のことを示しているのである。
そして映像では、キャラクター紹介を兼ねながらアーニャがずんずんと進んでいく様が描かれている。
最初は雨が降る天気の中、ロイとヨルがそれぞれアーニャに傘をさす描写から始まる。
つまり、アーニャが二人と出会い、二人に助けられる様子である。
次にアーニャは学校へと入学する。
ここでアーニャは、喋ったり考えたりする吹き出しとともに本を持って進んでいくことから、アーニャ自身が考え、行動し、学んでいくことが描かれているのだろう。
そして一人で街へと出たアーニャ。
歌を歌いながら歩む彼女に再び雨が注ぐが、今度はアーニャが自分自身の手で傘をさす。
そう、傘をさしてもらっていたアーニャが、今度は自分で傘をさしている。
つまり、アーニャが成長したことを表しているのだ。
3. 日々を重ねてきた家族
幸せのテンプレートの上 文字通り絵に描いたうわべの裏
テーブルを囲み手を合わすその時さえ ありのままでは居られないまま
アーニャはなぜ成長できたのだろうか?
その理由は、ここに描かれている。
この歌詞のとおり、フォージャー家は理想の家族を演じながら過ごしている。
本来なら気が休む場所である家ですら、彼らはありのままの自分をさらけ出すことなく過ごしていく必要があるのだ。
ちなみに、そんなお互いの本音を隠したまま進むドタバタ劇を視聴者目線で見るのがアーニャの役割であり、それを示すためにテレビの中からアーニャが二人を見るという映像表現がなされているのだろう。
※アーニャの立ち位置についてはED考察より深く考察しているから見てみてね。
『SPY×FAMILY』EDの考察・解釈はこちら↓↓↓
そんなふうに自分の本音を隠したまま、それでも、彼らは映像のように様々な場所で、様々な服を着て、様々な経験を3人で積んでいく。
それは、漫画やアニメを見た人ならすでに知っているだろう。
フォージャー家は、それぞれ隠し事は持ちつつも、いつだって三人で助け合いながら頑張ってきた。
たとえ仮初の家族であったとしても、このフォージャー家で過ごしてきた日常が、アーニャを成長させたのだ。
4. スパイと殺し屋
隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけのHome, you know?
噛み砕いても無くならない 本音が歯に挟まったまま
さて、そんな彼らが隠すこととは何か?
ここで特に焦点が当てられているロイドとヨルだが、それぞれスパイ、殺し屋だということを隠している。
その説明となるのが、ここのかっこいい映像である。
この作品、実は家族ものとしてだけでなく、ロイドとヨルの恋愛ものとして見てもとてもいい。すごく面白い。ロイヨルめちゃくちゃ好き。
歯に挟まってなかなかでてこないナッツのように、隠し事だらけの二人はなかなか本音を口に出すことはできないのだが、そのもどかしさがより視聴者をやきもきさせるけれどキュンキュンさせるスパイスとなっていることは確実である。
5. ロイドにとっての家族
不安だらけ 成り行き任せのLife, and I know
仮初めまみれの日常だけど ここに僕が居て あなたが居る
この真実だけでもう 胃がもたれてゆく
ここは完全にロイド目線なのだろう。
WISE本部にあるような壁一面のモニター、シルヴィア、フランキー、そしてたくさんのヨルさん。
映像ではロイドに関わるものや人が紹介されていく。
また、殺し屋姿のヨルさんが顔を持たないのは、ロイドがそのことを知らないからだろう。
そして、「不安だらけ 成り行き任せ」とはまさにオペレーション「梟(ストリクス)」のことである。
しかし、このスパイとして、仮初の家族として過ごす日常のなかで、仮初でないことがある。
それは「ここに僕がいて あなたが居る」こと。
そう、三人で一緒に過ごしていることだ。
この歌詞では、この「三人いっしょ」という事実が、彼にとって胃もたれをもたらすものだということを示している。
任務でよく胃を痛めているロイドだが、ストレス性胃炎と胃もたれはもちろん違う。
胃もたれの主な要因は、食べ過ぎや飲みすぎ。
つまり過剰摂取である。
そして、過剰摂取だと感じるのは彼が今まで無縁だったからだろう。
何にか?
それはもちろん、彼が、三人で過ごしているときに感じる感情に。
例え仮初の関係であったとしても、そのときに感じる感情は本物。
そう、本物になったのだ。
ああぁぁーーーーーーーーーーーーー
フォージャー家に幸あれ!!!
というわけで、『SPY×FAMILY』のOPを考察・解釈してみました!
ほんと、とてもかっこよくてかわいくて面白い作品なんです。
もうこの三人+周りの人々を見ているだけで愛が満たされて胃もたれしそうなほど、本当にいい作品なんですよ!!
ぜひ、見た方も見てない方も、漫画・アニメともにチェックしてくださいね!
それではまた。
『SPY×FAMILY』EDの考察・解釈はこちら↓↓↓