プレゼンテーション。それは仕事をしていく上でとても重要なコミュニケーションです。
多くのプレゼン技術やスライドの作成方法が本やネット上に載っており、あなたは今までそれらを調べて、実行してきたかもしれません。
それでも、なかなかうまくいかない?
その原因は、準備不足かもしれません!
ここでは、私の考える【いいプレゼン】についてご紹介してみますので、ぜひプレゼン準備の参考にしてみてくださいね。
「いいプレゼン」の準備とは?
プレゼンの目的は、相手に伝えることです。
プレゼンの成功、相手にこちらの意図をわかりやすく伝えるためには、必ず準備が必要です。
プレゼンの割合を示すならば、図1のように、そのほとんどは準備に充てるべきでしょう。
ここまでは、多くの教本で多くの方が言っていることかもしれません。
「プレゼンは準備が命」
そんなことわかりきってる!と思われたあなた。
もしかして、「準備」とは「スライド準備」だと思っていませんか?
「いいプレゼン」には「スライド準備」と「発表練習」が重要!!
準備とは「スライド準備」のことではありません。
分かりやすいスライドを作ることは、もちろん重要です。
本やネット上には、たくさんのわかりやすくオシャレなスライドの作り方が載っています。
(スライド作りの手法についてはすでに多くの情報がネット上に載っているため、ここでは紹介しません。別の機会にするかも。)
大部分の方々は、それらを参考にし、素晴らしいスライドを完成させることができるでしょう。
しかしながら、スライドができただけでは、「いいプレゼン」とは言えません。
何が必要か?
そう、「発表練習」が重要なのです!!
「発表練習」をしなければ準備は完成しない
発表練習などいらないと思われるでしょうか?
スライドさえできてしまえば、話す内容は決まっているから問題ない?
話すことに長けており、瞬時に適切な説明ができる方はそれでもいいかもしれません。
しかし、私を含め、多くの方は自信がないから、一生懸命準備しているのではないでしょうか。
スライドは「視覚的」な情報です。
しかし、実際のプレゼン場面では、それを音声情報(あなたの声)とともに説明していくというプロセスを取ります。
たとえ、視覚的に素晴らしいスライドであっても、それが音声情報と合っていなければ、そのスライドの魅力は半減どころか最低レベルまで落ちるでしょう。
つまり、実際のプレゼン場面を想定した練習をする必要があるわけです。
流れは毎回確認しているよ、というかた。
足りません。
おそらくそれでは絶対に足りません。
練習量は人にもよるかと思いますが、私は少なくとも10回は声に出して練習をします。
主な私の練習方法としては以下の通りです。
①声に出してプレゼン練習
②ひっかかったところ、説明が不足している部分のスライド修正
③声に出してプレゼンを誰かに聞いてもらう
④質問や分かりにくかったところなどコメントをもらい、スライドを修正、
⑤声に出してプレゼン練習
⑥ひっかかることなく一通りできれば、プレゼン練習を録音
⑦録音した音声を聞いて、改善点を探す
⑧協調箇所、沈黙部分など、声の発し方を考える
⑨会場の大きさ、マイク、スライド画面との距離などを考慮し、もう一度プレゼン練習
ものすごく細かいことをしているように見えますが、実際にはさほど大変なことはしていません。
やっていることは、「流れを意識する(引っかかる部分をなくす)」「他人に意見をもらう」「自分を客観的に見る」の三つです。
また、気づいたかもしれませんが、発表練習に合わせてスライドも修正していきます。
いいスライドとは、発表に合っているものでなくてはならないからです。
ここまでやると、プレゼンは飛躍的に素晴らしくなります。
なぜなら、上記の「発表練習」は、人に聞いてもらうことを目的として行っているからです。
「プレゼン」は「コミュニケーション」
最初にも述べたように、プレゼンは演者と聴衆のコミュニケーションです。
つまり、相手に伝わらなければ、意味がありません。
たとえスライドが完璧でも、演者であるあなたがうまく伝えられなければ、意味がないのです。
わたしたちは普段の生活の中、様々な情報をもとにコミュニケーションをとっています。
声の大きさ、高さ、速度、ジェスチャー、表情等、そのどれもが重要です。
演者と聴衆がうまくコミュニケーションをとるためには、演者のあなたが、様々な情報を駆使してわかりやすく伝えるしかありません。
プレゼンは、スライドができたら終わりではありません。
聴衆の立場に立ち、あなたがどのようにそれを伝えればみんなにわかってもらえるのか、きちんと考えてみましょう。
プレゼンは、「準備」ができるコミュニケーションです。
せっかく「準備」することができるのですから、「相手に伝える」ということを意識し、しっかりと準備して臨みましょう!!
それではまた。